『HADO LIFE』2026年夏号
NPO法人エモト・ピース・プロジェクト事務局長
林 美智子

 

私たちは日々
「感謝の言葉」を表現しているでしょうか

 私たちは日々「感謝の言葉」を表現しているでしょうか。
 私たちは今、歴史上最も便利で、豊かで、快適な時代を生きています。ボタン一つで部屋が温まり、世界中の情報が瞬時に手に入り、行きたい場所へすぐに行くことができます。本来であれば、これほど便利な世の中になったのですから、私たちの時間にも心にもたっぷりと余裕が生まれ、街には笑顔と「ありがとう」の言葉が溢れかえっているはずですね。

 ですが現実はどうでしょう。効率化やスピードばかりが重視される日常の中で、私たちはどこか気忙しく、心に余裕をなくしてはいないでしょうか。身の回りにある恩恵を「当たり前」のものとして受け流し、大切な人への「ありがとう」の言葉を、心のない形式的な言葉だけのものにしていたり、あるいは照れくささなどから言葉にすることさえもしなくなっていることがあるような気がします。

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