『共鳴磁場』2024年5月号
IHMドルフィン 吉野内聖一郎

波動スクールの歴史

 国際波動インストラクタースクール【波動の日】午前中1時間半と午後1時間半、トータルで3時間授業を受け持っております。内容は、波動測定と潜在意識というところがメインになります。
 
 講義は、私が波動に出会ったきっかけからスタートします。今から約28年前に、江本会長の書籍『波動の真理』(PHP研究所)を読んだことが全ての始まりです。そして私も、波動インストラクタースクールを受講し、その後、当時の波動測定器MRAの研修を受けて波動のサロンを始めたのです。
 日本における波動は波動測定器MRAから始まったのだと思います。江本会長がアメリカから持ち帰った愛機MRAオリジナル、その次のモデルMRAスペシャル。そしてMRAクラシックになり最終機のミレニアムと改良されていきました。

 江本会長が波動測定のデモンストレーションしている動画から、当時はどのような波動の測定をしていたかを受講生の方に見ていただきます。今現在、MRAを作っていた会社は無くなってしまったので輸入することが出来なくなったため、新たに波動測定器を開発する必要がありました。それが現在使用しているKTS-PRO(数霊セラピーシステム・プロ)というマニュアル測定器です。この波動測定器は、MRAの機能を全て搭載しており、MRAになかった機能も追加してあります。

 波動測定器に関しては、コンピューターによる自動測定器というのが大変便利で初心者の方でも使うことが出来ます。ですが、マニュアル測定器でなければ出来ない測定というものがあります。

 日本における波動の元祖である江本会長が、MRAを使って波動測定をして波動水を作り、それを飲まれた方が劇的に健康改善をしていったという事例が数多く出ておりました。その話を聞いた舩井幸雄先生が見学に来られ、体験測定を受けられて大変素晴らしいということで、ご自身の著書の中で紹介してくださいました。そこから日本における波動ブームが始まったのです。

マニュアル波動測定器KTS-PROで測定中の吉野内聖一郎さん。

波動測定器を使って調べただけでは問題は解決しない

 コンピューターによる自動測定器というのは便利なのですが、自動測定器の出現の前にマニュアル測定器というものがあったのです。マニュアル測定器による測定の手法や手順というものを理解した上で自動測定器を使った方が、より上手に使えると思います。

 私の愛機KTS-PROでは、色々な波動を調べることが出来ます。人間を測定する場合は、その人の身体の波動の乱れや影響してる毒素や電磁波、霊障、ウイルス、溜め込んだマイナス感情、家系の影響、前世や過去生のカルマ等々を調べることが出来ます。ただ調べただけだと問題の解決に繋がらないので、調べた後に今度はその乱れを修正する必要があるのです。

 波動の乱れを修正することによって様々な問題が解決したりすのですが、健康改善という目的だけではなく運気も上がっていくのです。金運、仕事運、結婚や恋愛、受験や人間関係も改善されていくのです。マニュアル測定器KTS-PROで波動の乱れを調べて修正してしていく、そういった測定が出来る大変素晴らしい装置だと思っています。

波動コードの中には数霊の法則が入っていた

 講義では、KTS-PROでの測定の事例などを紹介しながら、今現在の測定手法がどのように完成したのかという話をしていきます。
 28年前に波動オペレーターの研修をIHMで受けた際、江本会長が講義の中で一言ポツリと漏らした言葉がありました。それは「波動測定をする究極の目的は波動コードの法則を見つけることだ」とおっしゃったのです。
 その言葉が妙に私の頭の中に残ったのです。MRAによる波動コードは5桁の数字で出来ています。全部で10万コードあります。私は、毎日MRAの波動コードを使いながら「どういった法則で作られてるのか」というのを調べ始めたのです。

 調べる中で紆余曲折あり全てをお伝えすることは出来ませんが、結論からいうと波動コードの中には数霊の法則が入っていたということを発見したのです。その法則を活用しながら波動測定の手順というのを見つけていき、徐々に進化していったのです。進化してきたその測定手順を今度は自動化してコンピューターで自動的に測定して波動水を作れるようにした数霊システムというものがありますので、その紹介をしながら実際に受講生の方に波動水を作る体験をしていただきます。

潜在意識が変われば現実の世界が変わる

 数霊システムとは何かというと、それは数霊の法則を活用した波動装置ということになります。数霊の法則を活用することで何が出来るのかというと、波動測定を受けてる方の潜在意識にアプローチをすることが出来るわけです。

 潜在意識の中に溜め込んでいるネガティブな情報を拾い出して、それが解消されるように働きかけると潜在意識が変化していくのです。潜在意識が変化すると現実の世界が変わってくるのです。ここのところは波動インストラクタースクールに参加される方は、おそらく理解されていると思うのですが、世間一般の方はそういうことが分かっていない場合が非常に多いのです。

 なぜ潜在意識が変わると現実の世界が変わるのか。意識の仕組みというものを説明するのですが、意識に関しては心理学という学問で詳しく研究されていて、基本的に人の意識は、顕在意識と潜在意識で出来ていると説明があります。
 自分が認識出来る意識の領域は顕在意識になります。それが意識全体の5%程らしい。残りの95%は潜在意識、つまり自分が認識出来ていない意識の領域です。潜在意識の方がもう圧倒的に広いわけです。

 その潜在意識も、個人の潜在意識と他の人と共有してる普遍的無意識と呼ばれてる意識の領域に分けて捉えることが出来るということです。その意識の中には膨大な量の情報が記録されていて、記憶されている情報の中にはネガティブな情報もあります。そのネガティブな情報が顕在意識に影響を及ぼして、生活において色々な問題が生じてくる。そのような仕組みになっているということなのです。

 現実の世界で生じている問題。肉体的な症状の問題、精神的な問題、人間関係のトラブル、金銭的な問題など様々な問題があるなかで、問題の根本原因というのは、深く深く掘り下げていくと必ず潜在意識の中にあるネガティブな情報にたどり着くのです。

 その領域を波動測定器で調べて、原因が解消されていくように働きかける波動水を作る。潜在意識が変化することによって、現実の世界で生じていた問題が解消されていくという仕組みになっているということをまず理解していただく必要があるのでそこをしっかりと説明をします。

マイナスはマイナスをプラスはプラスを引き寄せる

 現実の世界で生じる問題は、まずは健康の問題です。そして人間関係のトラブル。その人本人のマイナスの行動パターン。それらの問題が生じている本人が気付ける原因の大元というのはその人のマイナスの性格の部分にあって、マイナスの性格があるとそこからマイナスの感情が湧いてきます。マイナスの感情はエネルギーですから蓄積すると病気になっていくのです。
 
 研修を受けたときも「病は氣から」であり、病気の原因はその人が作って溜め込んだマイナスの感情であると教わったのですがまさにその通りで、そのマイナスの感情が原因になっているのです。マイナスの性格からマイナスの思考パターンというのが作られていきます。

 マイナスの、つまりネガティブな口癖がある人がいますが、そういう思考パターンや口癖があると人間関係においてトラブルが生じやすくなります。マイナスの思考パターンはマイナスの行動パターンとなって具現化されます。ですので、多くの問題や悩みの根本原因は、その人のマイナスの性格から生じているので、そのマイナスの性格を変えれば多くの問題は解消されていくこととなります。ただ性格というのは中々変えられず、それで悩んでいる人は非常に多いのです。

 なぜなら現実の世界で生じている問題の根本原因は、顕在意識の領域には無いからです。潜在意識の中にあるのだから、潜在意識の中の根本原因を波動測定で調べていく必要があります。調べていくと、潜在意識に記録されているマイナスのカルマという情報があり、それらが根本原因になっているのです。

 例えば潜在意識の中に「非常な恐怖」というマイナスのカルマを持っていたとすると、波動には共振・共鳴の性質があるのでマイナスのカルマはマイナスのエネルギーを引き寄せています。
 あるいは電磁波やウイルス、毒素などのマイナスのエネルギーを引き寄せてしまう。そして、その影響を受けて体調を崩してしまいます。

 ですが、波動カウンセリングを受けて作った波動水を飲んだ瞬間に、共鳴によって引き寄せていたマイナスのエネルギーの影響を受けない状態になれるのです。私達には自然治癒力というものが備わってますので、徐々に自分の力で回復していく波動的素地が出来るのです。

 その結果、日常生活は普通に送れるようになり「これでもう自分大丈夫だ」と思って波動水を飲まなくなると、根本原因は残っている場合は元の状態に戻ってしまう。根本原因までアプローチせずに状態が良くなっても対処療法と同じなのです。

 ですので、波動水を飲みながら体調が改善されマイナスのカルマも解消されていく、そこに意識を向けて日々の生活を送っていく必要があります。カルマというのは自分で解消しなければいけないので波動水を飲むだけでは解消出来ないのですが、飲むととても楽に解消していくサポートになります。

 波動水は95%の潜在意識にアプローチするので、顕在意識の5%の努力でカルマが解消出来るということです。完全に解消されると、波動水は飲まなくても元には戻らないということになります。この5%の努力は大きなポイントです。

平和で高度な文明を築いていた縄文時代

 私は波動コードを調べていく過程で数霊の法則を見つけましたが、その詳細を講義の後半でお伝えしています。古神道の教えの中に数霊の教えというのがあり魔方陣というものが出てきますが、その説明の前に古神道が縄文時代から日本で伝えられていた教えである、また縄文時代がどういう時代だったのかという話からスタートします。

 一万五千年ほど前に縄文時代が始まったと言われており、火焔土器などに代表される独自の文明を築いていました。学校で教わった縄文時代は原始時代のような生活をしていたという内容ですが、もっと高度な文明の時代だったようです。
 また一万年以上続いたそうですが争いの跡が全く見つからないとても平和な時代でした。そのような平和が一万年以上続いたのは、世界的に見ても日本の縄文時代しかないようなのです。
 

数霊の法則と次元について

 講義では、数霊の法則、魔方陣についても説明します。一番基本的な魔方陣が3マス×3で、全ての列の合計が15になるように数が並んでいます。次は9×9で、この魔方陣を調べていくと多くの法則が含まれていることが分かりました。一番基本的なのは、1列の合計数が同じになるという法則で3×3は15。9×9の場合は、1から81の数字が1つずつ入った魔方陣で、1列の数字が9つ並び、合計が369になります。

数霊システム開発の大きなヒントとなった魔法陣。

 また、それとは別な法則がこの中に入っていて、それがシンメトリーの法則。私が見つけたのですがシンメトリーの位置にある数を足すと369になるのです。図を見てもらうと分かり易く、それが全部で10通りあり全ての合計は369になります。この二つの法則「1列の合計が同じになる」「シンメトリーの組み合わせ」が何を表してるのかを考えたときに、これは3次元の相対性と4次元の相対性を表しているということが分かりました。

 そこで、意識と次元の仕組みという説明もします。分かりやすく説明するために、映画を見てる女性のイラストを使います。
 映画のスクリーンに映っている男性と女性はお互いに向き合っていますが、スクリーンという2次元の世界に住んでる人がもしいたら、その人たちは相手の姿がどう見えると思いますか?
 平面の中に住んでるわけですから、向かい合ってる相手の姿はペラペラの紙のような直線にしか見えないわけですね。つまり2次元に住んでる人は1次元しか認識が出来ないということになります。映画を見てるお客さんは3次元の空間にいてスクリーンを見ているので、平面である2次元全体が見えてるのです。

 このように、自分が存在してる次元よりも一つ下の次元でしか全体は見えないということです。この記事を読まれている方がいる場所においては、その空間が空間として認識出来てるというその瞬間は4次元から見てるのです。講義でもそのような説明をしますが、そのときに「3次元じゃなかったんですか」という人が少なからずいらっしゃいます。

 肉体が自分だと思い込んでる人は、3次元から見てると思っているのですが、肉体の中に意識が宿って見てるということが理解出来てる方は4次元から当然見てるんだと理解出来る。4次元、人の心の中の思いとか気持ち、考えとか、そのようなものを知るためにはどうすればいいかというというと、それは5次元の意識になります。5次元の集合意識、そこの意識が覚醒していると4次元の情報が分かるようになるのですが、今の現代人は多くの人の5次元意識が眠っているので、4次元の情報がほとんど分かりません。だから3次元の情報だけ、目の前にいる人が喋ってる言葉だけで判断して、騙されてしまうという問題が起きるわけですね。そのため5次元意識を覚醒させていくことが非常に重要であると思います。

 5次元意識の覚醒を「縄文ゲートが開く」と説明していますが、縄文人は一万五千年以上争いのない時代が続いたというのは、つまり5次元意識が覚醒していたから争いが起こらなかったのです。

 数霊システムの中に魔方陣の法則を活用しようとしたときに閃いたのは、波動コードで魔方陣を作って必要な転写コードを拾い出して3次元の相対性で転写するのと、4次元の相対性で転写するということを行えば、人の意識バランスが整って5次元意識が覚醒していけるのではないかと考えました。それをコンピューターのプログラムにしてもらい、自動的に転写出来るようにしたのですが、そのプログラムが出来るまでは手作業で行っていました。すごく時間は掛かりましたが、今はとても簡単に早く出来るようになりました。この次元の部分を理解してもらうのが大きなポイントになっています。

5次元意識を覚醒しよう!

 国際波動インストラクタースクールでお伝えしたいのは、波動測定器を使うにしても、健康にしろ人生にしろ、あくまでもサポートするものであるということです。
 その人自身の健康であり人生であるから、その人自身が責任を持たなければなりません。他の誰かが代わりに責任持ってくれることはないので、自立するということです。そこの部分をしっかりと認識していただいて、その上で数霊システムが必要であれば活用していただく、ということをお伝えしております。

 私が波動測定の仕事を始めた頃は何も知らなかったのですが、28年間続けてきて自分自身、様々な体験をして色々な情報を受け取りました。そのような情報を受け取りながらKTS-PROや数霊システムを開発しました。では、それらの情報は一体どこから来たのでしょうか。

ヤハウエの星

 その昔に宇佐神宮に行って、その後、色々な情報が急激に集まるようになりました。なぜ宇佐神宮に行ったかといえば、あるチャネラーさんにお会いした時に「私は波動測定の仕事をしていますが、波動測定の能力を高めるために何か方法がありますか?」という質問をしたら、「自分の過去世にゆかりのある土地に行くと、その過去世で自分が経験したり身につけた知識や能力を思い出しやすくなります」と言われました。
 ただ自分の過去世は分からないので「どこに行けばいいのでしょう?」と尋ねると「日本国内だけでも何ヶ所かありますけども、とにかく最初に宇佐神宮に行くといいですよ」ということで実際に行ってみたのです。

 そこでは不思議な体験が多々ありました。そこで体験したことをスライドで映しながらお話をしていますが、一番重要なのは宇佐神宮の境内の中で太陽を撮影したことです。持参したカメラはフィルムのカメラなので、写してもその場で見ることが出来ませんでした。
 戻ってきてから現像して紙焼きした写真を見てると、太陽の下に小さな星が写っていました。何だろうと思って人に見せていたら、ある人が「これはヤハウェの星ですよ」と教えてくれたのです。

 ヤハウェの星についてインターネットで調べてみると、都市伝説としてですが、地球から見ると太陽の裏側に隠れてて、地球と同じ公転軌道、公転周期で、いつも太陽の裏に隠れてる星がある。それがヤハウェの星だと書かれています。
 都市伝説というのは、いかにもありそうな作り話を指します。でも、ヤハウェの星は実際に私が撮影した写真に写ってるので、これは実際にあると思うのです。ヤハウェの星から送ってきた情報が、数霊システムを作る上での必要な情報の6割ぐらいだそうです。教えてくれたチャネラーさんにその後お会いしましたら、他からも受け取ってる情報がありますということでした。いずれにしても色々なところから情報を送ってもらい受け取って、それで数霊システムという装置が具現化されたということなのです。

 それが出来上がった理由を考えてみた時、地球が今大変な状況なので早く平和の星になったらいいということで情報を送ってくれている存在が数多くいるのだろうと思っています。初めて受講される方は知らない情報がかなりたくさんあると思います。波動測定器というのは、江本会長が波動測定を始めた頃は、物質から出る波動を測定して修正することによって物質自体が本来の正常な状態に戻っていくという考え方で使っていました。

 その後、様々な研究をして「病は氣から」という言葉を研修で最初に教わり、その人が作って溜めた感情が病気の原因だというのは間違いないのだけど、その人は何でその感情をそんなにたくさん作るのだということです。
 それはその人のマイナスの性格があって、そのマイナスの性格を持ってるために、マイナスの感情を作りやすい状態になってるわけです。何故マイナスの性格をその人が持ってるのだということを考えると、既に説明したように、その人が潜在意識の中にマイナスのカルマを持ってるからです。そのマイナスのカルマも、その人の前世とか過去生(今世も)で作ったものもありますが、それ以外に、家系的に父方母方両方から受け取った家系のカルマというものもあるということが分かりました。

 そういったカルマを潜在意識の中に記憶していって、その情報が結果的にこの現実の世界で起きてる問題や悩み事の根本原因となっていく。このように波動の考え方もどんどん進化してきて、そこにアプローチして解消する強力なサポートの方法として数霊の法則を活用しているのです。

 自分自身が抱えてる問題や悩みを解消するために、波動機器を活用していただきたいということと、活用して自分のカルマが解消されて性格が変わって、抱えてる問題が解消されていった後は、今度は同じように困ってる他の人たちのために使っていただきたい。そういう形で世の中に広まっていけば、最終的に地球が平和な星になっていくんだろうと考えながら日々仕事をしています。より詳しく知りたい方には終了後アドバンスコースがあり、実際に触って操作方法であるとか活用方法をレクチャーしています。

 ぜひ、皆様も国際波動インストラクタースクールにご参加いただき波動を学んでいただければと願っています。


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吉野内聖一郎◆SEIICHIRO YOSHINOUCHI
有限会社I.H.M.ドルフィン代表取締役。潜在意識リーディング協会名誉理事。1996年より波動力ウンセラーとして1万人以上のクライアントをカウンセリングする。その中で”数が持つ意味”を探求するようになり、独自の「数霊」理論を発見し、より高度な波動理論と測定手法を構築する。現在各地でセミナーを展開すると共に、数霊セラピストの養成にも力を入れ、日本全国での数霊セラピーサロンを展開中。https://ihmdolphin.com

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