『共鳴磁場』2024年1・2月合併号
『共鳴磁場』編集長 望月孝彦

 

 皆様はお花が好きですか? 寒い冬に咲く花も可憐で愛らしいですね。今回は、植物にまつわる渦の話をしたいと思います。

 植物の幹や枝、葉や花は、ねじれ構造を持ち「らせん」になっています。そもそもタンパク質が右らせんということが反映されているのでしょうが、つる性植物では右らせんも左らせんもあります。

 植物は太陽の光を出来るだけ効率よく吸収しようとします。葉同士が重なっていては光合成の効率が悪いからです。そのために植物は2方向、3方向、5方向、8方向など上下の葉が重ならないように、らせん回転をしながら葉を出していきます。このような葉のつき方は「葉の秩序」と書いて葉序(ようじょ)といいます。

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