『共鳴磁場』2024年7・8月合併号
檜高校長 二十六歳からの挑戦
激動の時代。「学校・家庭・社会教育の三位一体を構築する」ことから始め、生徒ファーストの視点での独創教育を始める。その波紋は町の大人たちの意識を変え、日本中から大きな注目を集める。
時は大正。小学校長として白羽の矢が立った26歳の檜高憲三。果たして檜高に西条の町は救えるのか。孫によって、今、明かされる、教育に命を懸けた男の物語。
物語の舞台は、広島県賀茂郡(現、東広島市)西条町。当時活躍していた「八大教育主張」の千葉命吉の難解な独創理論を、荒れ果てた田舎の小さな小学校に取り入れるという大英断。
日本一を目指し、全国に教育の模範を示そうと、血の滲むような努力を重ね、独自の「西条独創教育」を築き上げる。
97歳の元教師や80代、90代の教え子たちの語りによって、当時の様子がありありと目に浮かび、まるでタイムスリップしたような感覚になるのが面白い。
苦しく、貧しい時代の中でも、強く、たくましく生き抜いた日本人。読む人の中に、忘れかけていた「日本人の心」がよみがえる。
マニュアルや前例に縛られた社会や教育現場に一石を投じた「熱い奇跡」を体験してください!
『共鳴磁場』2024年7・8月合併号
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著者/桧高明子(ひだか あきこ)
広島県東広島市在住。檜高憲三の孫。ノートルダム清心中・高、広島大学教育学部卒業。学習塾「独創学園」で小・中・高校生を指導。また、ヒーリングサロン「Healing Temple~癒やしの館~フレグランスライト」で、個人セッションやセミナーを提供。https://fragrancelight.amebaownd.com