『HADO LIFE』2025年夏号
国際波動友の会会長
株式会社ビヨンクール代表取締役会長
荒井正敏

 

時代の変革期

 今年は昭和100年であり、戦後80年という大きな節目の年です。参議院選挙においては、多くの自民党支持層や無党派層が、増税政策を続け、もはや「保守」とは言えず利権のために移民政策を推し進める現政権を「親中政権」とみなし危機感を抱きました。その結果、「日本人ファースト」を掲げる反グローバリズムの参政党を支持し、自公政権にNOを突きつけました。

 それにもかかわらず、オールドメディアの世論調査では「現政権の支持率が上がっており、辞任の必要はない」が「辞任すべきだ」を上回ると伝えています。しかし、実際に人々の声を聞く限り、この調査結果には大きな不自然さを感じざるを得ません。「石破辞めるな」といったデモ報道も見られますが、これも中国共産党の工作ではないかと疑念を持つ人が多く、既存メディアへの不信感はますます高まっています。

 現在、世界は大きな価値観の変革期を迎えています。前々回の変革期は、1945年の終戦からソ連崩壊の1990年まで続いた米ソ冷戦構造でした。1950年の朝鮮戦争以降、日本はアメリカに従属しつつも民主主義陣営の経済圏で発展を続け、一人当たりGDPでアメリカを抜き、世界一の繁栄を誇りました。
 前回の変革期は、冷戦の終焉とともに共産圏が次々と崩壊し、二分されていた経済圏がひとつになった時代です。自由貿易が推奨され、安価な労働力と新市場を求めて資本と人の移動が加速し、グローバル企業は途上国に工場を設立しました。その結果、グローバル企業に関わる一部の人々は超富裕層となった一方で、西側諸国では産業の空洞化が進み、中間層は没落しました。特に中国は、世界の製造業の3分の1を担うまでに発展しました。

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