私が縁あって株式会社IHMに就職したのは、2002年1月20日のことでした。以来、今年で13年目となります(2014年12月現在)
私は国際秘書として、また、海外で開催された国際波動インストラクタースクールの講師の一人として、江本会長の海外出張に計27回同行しており、延べ日数は約250日でした。
この稿を記すために、国内外での講演会や国際波動インストラクタースクールなどの写真を見直していると、様々な想い出が蘇ってきます。
江本会長への追悼の思いを込めつつ、思い出深い講演会や人との出会いを回顧していきたいと思います。
記憶に残る数多のシーンがあるので、一葉を選ぶのも非常に大変な作業でした。

IHM&オフィスマサルエモト顧問
根本泰行

ヨーロッパ講演ツアー 2002年6月1日~6月22日

スイス(ルチェルン)、ギリシャ(アテネ、コルフ島)、アルバニア(ドュレス)、モンテネグロ(コトル)、クロアチア(スプリト)、スロベニア(コペル)、イタリア(ラベンナ、ベニス)、ドイツ(ミュンヘン、ベルリン)、スイス(ローザンヌ)

 私が初めて国際秘書として同行した、江本会長の海外講演ツアーでした。今から思い返しても、考えられないほどに充実した内容だったと思います。
 6月2日~3日にはスイスのルチェルンで、「ウォーター・シンポジウム」が開催され、江本会長の講演がありました。講演の最後で会長は「今、私が一番気がかりなのは、イスラエルとパレスチナの問題です。彼らの飲料水となっているヨルダン川の水に対して、皆で愛と感謝の想いを送ろうではありませんか」と提案しました。会長の熱い思いが伝わって、感激の余り涙を流している人もいました。大きな拍手が湧き起こりました。その光景は、今でも私の心の中に強く印象に残っています。

 同シンポジウムには、1988年に科学誌「ネイチャー」で水の情報記憶に関する論文を発表したことで有名なジャック・ベンベニスト博士も講演者として招待されており、ルチェルン湖に浮かぶ船の上で開催された懇親会で、博士とお会いすることができました。 残念ながらベンベニスト博士は2004年10月に亡くなられましたので、この時の出会いがまさに一期一会だったことになります。
 この頃は、「水の情報記憶」について、ほとんどの科学者が否定的でしたが、2014年現在においては、ベンベニスト博士の業績を見直す動きが心ある科学者たちから出始めてきており、大変喜ばしいことだと思います。

下段左がジャック・ベンベニスト博士。右が江本会長。上段左が江本会長の奥様の和子専務。右が筆者。

 6月5日~10日には、バルカン半島とイタリアの間に位置するアドリア海を、ギリシャのコルフ島から最終目的地のイタリアのベニスまで、バルカン半島沿いの主要都市に寄港しながら、ゆっくりと北上していく豪華客船の上で、「第4回・宗教・科学・環境に関する国際シンポジウム」が開催されました。主催者はキリスト教正教会のリーダーであるイスタンブール総主教のバーソロミュー1世です。世界中から140名ほどの聖職者・科学者・ジャーナリスト・大学教授・外交官などが招待されました。江本会長は船上で特別講演を行いました。著名な科学者として、「形態形成場」の理論で有名なルパート・シェルドレイク博士も招かれて講演しました。

船上で行われた「国際シンポジウム」で講演中の江本会長。
ルパート・シェルドレイク博士のご家族と江本会長夫妻。

 最終日にはベニスで、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世と今回のシンポジウムの主催者であるイスタンブール総主教バーソロミュー1世の間でのビデオ会議がありました。共同声明の発表があり、6日間にわたるシンポジウムは閉幕しました。

ローマ法王ヨハネ・パウロ2世はスクリーンに登場。

 6月15日には、ベルリン工科大学の大講堂で、江本会長の講演会が開かれました。通訳はアウエハント静子さんです。パレスチナの自爆テロに心を痛めていた会長は、ここでも「是非一緒にヨルダン川に向けて、愛と感謝の想いを送りましょう」と提案して講演を終わりました。それに対して聴衆の皆さんは、スタンディング・オベーションで応えてくださいました。拍手がなかなか鳴り止まなかったことを覚えています。

ドイツ・ベルリンにて。名通訳のアウエハント静子さんと共に。

米国カリフォルニア州ロサンジェルス 2003年2月12日~19日

 ロサンジェルスでは、鯉沼征代さん、鯉沼さんの長女の和美さん、鯉沼さんの友人のアダムさんにお会いしました。鯉沼征代さんは、残念ながら今年の7月27日に亡くなられましたが、2003年のこの日にお会いして以来、10年以上にわたって、江本会長をサポートし続けてくださいました。
 2月17日に、ロサンジェルスのカラオケバーで、江本会長は即興でピアノを弾きました。元々絶対音感をお持ちで、音に対しての感覚が良いためか、特別なレッスンを受けたことが全くないそうです。「MRA」による共鳴非共鳴の音の聞き分けも江本会長にとっては難しいものではなく、天職だったのだろうと思います。

ロサンジェルスで即興のピアノを奏でる江本会長。さすが、「MRA」は楽器と同じと言うだけあって絶対音感が凄いです! 
天国に先に旅立たれた鯉沼征代さんと江本会長はもう会えたでしょうか?

結晶写真剽窃(ひょうせつ)疑惑解消事件
2003年5月13日~17日

スイス(ジュネーブ)
 「藤原ダムの結晶写真は実は自分が何年も前に撮影したものです」と主張する女性が現れ、その人の記事がドイツの代替医療関係の雑誌に掲載されました。弊社としては寝耳に水、まったくの事実無根であることをその人に正しく理解してもらうために、5月15日にスイスのジュネーブで関係者が集まって、対策を立てました。
 結局、江本会長が「私たちは3次元の世界で結晶写真を撮影したけれども、あなたは4次元の世界で撮影したのだと思います」とその人に伝えたところ、彼女は理解してくれて、引き下がってくれました。江本会長の懐の深さを感じたと同時に、最後まで不思議な事件でした。

最終的には江本会長の度量の大きさで大団円となった結晶写真剽窃事件。無事に問題が解決した後の記念写真です。

ヘブライ語版「水からの伝言」出版記念講演会と第1回・世界の水に愛と感謝を捧げるセレモニー
2003年7月20日~29日

イスラエル(テルアビブ、エルサレム、ガリラヤ湖)
 7月23日にイスラエルのテルアビブで、ヘブライ語版「水からの伝言」の出版記念講演会が開催されました。ちょうど会長は7月22日に60歳になったばかりだったので、日本から持ってきた還暦祝いの赤いちゃんちゃんこを着ています。

還暦祝いの赤いちゃんちゃんこ姿でイスラエルでの講演に臨む江本会長。

 7月25日にはイスラエルのガリラヤ湖で、「第1回・世界の水に愛と感謝を捧げるセレモニー」が開催されました。集まってくださった皆さんと共に、ガリラヤ湖畔の会場から東京のオフィスに置かれた水道水に対して、愛と感謝の祈りを送りました。東京のIHM総合研究所では祈りのエネルギーを受けた直後に、水を冷凍庫に入れて、その数時間後に結晶写真を撮影しました。そしてインターネット回線を通じて、撮影された画像をガリラヤ湖の会場に転送しました。東京で撮影された結晶写真はご覧の通りで、祈りを受けた水はとても美しい姿を示してくれました。通常、水道水ではなかなかこのような写真を撮影することはできません。祈りの力を感じました。

祈りを込めたガリラヤ湖の水の結晶写真は驚くほど美しくなりました。


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根本泰行(ねもと やすゆき)*生命システム研究所・所長。1988年に東京大学より細胞分子生物学の分野で理学博士を取得。 2002年1月から故・江本勝会長の元で国際秘書として働き始める。以来13年間に渡り、江本会長の海外講演ツアーに同行し、世界25ケ国以上を訪問。2014年10月には国際水会議にて「水からの伝言と科学」というタイトルで基調講演を行う。2015年7月には江本会長の追悼のために「惑星地球のための愛感謝コンサート」を主催、 2016年4月にはポラック博士を日本に招聘して東京で講演会を行い、同年5月には富士山忍野で「世界の水に愛と感謝を捧げるセレモニー」を開催した。現在、IHM総合研究所 顧問、(同)オフィスマサルエモト顧問、2級電磁波測定士。https://life-system-labo.com

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