
すべての秩序は自然発生的に生まれる、
この「自己組織化」に則り、
進化や生命のネットワーク、
さらに経済や民主主義にいたるまで解明。
ダーウィンのいう「自然淘汰」「突然変異」だけでは
説明の出来ないプロセスが「自己組織化」が
あらたな可能性を指し示す。
地球上の生物の複雑多様な進化の謎は「自然淘汰」と「突然変異」のみで語れるのだろうか?
答えは「否」!
秩序ある生物世界に関しては、自然淘汰や突然変異も重要だが、これに加えて「自己組織化」が決定的な役割を担っている。
すべての秩序は自然発生的に生まれる、と自己組織化理論は主張する。本書では、この理論に則って進化の様子を丹念に読み解いてゆく。
さらにこの理論は、カンブリア紀の大爆発、生物のネットワーク、経済システムから、民主主義の生まれた所以にいたるまでを説明する。
新しい視点からの理論的挑戦でワクワク出来る一冊。
スチュアート・カウフマン
1939年生まれ。1963年オックスフォード大学で学士取得、
1968年UCLAで医学博士の学位取得。
1986~97年サンタフェ研究所に在籍、
複雑系科学から生物進化学を研究する。
著書に『カウフマン、生命と宇宙を語る』
『WORLD BEYOND PHYSICS 生命はいかにして複雑系となったか』がある。