皆さん、今回は癌について少しお話しさせていただきます。
癌は最も多くの人が恐れる病です、日本人の約半数がかかる国民病と言われています。
それだけに、この身近な癌の事について語るのはセンシティブな問題で実際に自分の家族や友人が罹患した場合どうするのか、様々な種類の癌、様々な治療法、様々な情報があり医療研究者においても真っ向から対立する意見や論文も出ています。また本当に自分の家族が癌に犯された場合にどのような選択をするのか、医療機関によっても、様々な治療法があり、どの医者を信頼するのか、治療法により医者を選ぶのかと難しい選択に迫られます。
日本における最新の癌の罹患率は、国立癌研究センターの統計によると、2020年時点で推計98万7千200件となり、男性は53万8千500件、女性は44万8千700件とされています。生涯で癌と診断されるリスクは、男性が62%、女性が47%とされています。
新しく癌にかかる人は、年間約100万人。約100人に1人が癌にかかるリスクを抱えています。胃癌、肺癌は、男性は女性の約2倍、肝臓癌は3倍、これらは塩分の多い食事や、喫煙率、飲酒比率や量など、データからも生活習慣によるものと推測されます。
また、癌罹患率は高齢化の影響で上昇傾向にある一方、従来の3大標準治療(化学療法、放射線治療、外科手術)そのものの進化や4番目の標準治療になると言われている免疫療法の導入など治療技術の進歩や早期発見の普及により、死亡率はこの10年間で低下傾向にあります。しかしながら、その治療法においては、大きな苦痛や弊害を伴うのが皆さんご存知の通りです。