『共鳴磁場』2023年10月号
小蜜柑 泰(こみかん たい)

 

自然のサイクルから

 太古の昔、熟した果実が岩のくぼみなどに落ちて、発酵したのがお酒の始まりだろうと聞いたことがあります。現代ではお酒は基本的に買うものですが、もともとは自然のサイクルの中で、素材や微生物など条件が揃えば自然と出来るものなのですね。

 宮沢賢治の詩『やまなし』では、川に落ちてきた山梨を「おいしそう」と眺める子供のカニに、お父さんカニが言います。
 「待て待て、もう二日ばかり待つとね、こいつは下へしずんで来る、それからひとりでにおいしいお酒が出来るから、さあ、もう帰って寝よう、おいで」
 ほのかに甘い山梨は、やさしいお酒になったでしょう。

適切なら益、過ぎれば害

 リラックス感をもたらす一方、飲み過ぎると心身に負担をかけてしまうお酒。エドガー・ケイシーはどのように語っているのでしょうか。ケイシーは用心して飲むように言い、一概に禁止してはいませんでした。ただ適量に納める必要があり、状況によっては一切飲まないようにアドバイスしています。飲むならば心身の状態を観察して、体調に合わせましょう。

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