『共鳴磁場』2023年7・8月合併号
小蜜柑 泰(こみかん たい)

 

三種の元素が糖質を作る

 甘い物だけでなく、同様にでんぷん、あるいは炭水化物の摂りすぎにも注意を促したケイシー。甘いと人が感じる成分は、主に果糖やブドウ糖などの糖質ですが、甘くないでんぷんも同じく糖質。でんぷんはブドウ糖の分子が繋がって出来たもので、糖質は炭水化物の一種です。

 炭水化物を造っているのは三種類の元素、炭素、水素、酸素。これらの数や構造の違いで、果糖やブドウ糖、でんぷんなどになります。この三種の元素が、人体のおよそ9割を構成しているといわれます。

 炭水化物は身体を造る材料になり、また重要なエネルギー源でもあるため、本能的においしいと感じてつい摂りすぎやすくなるのでしょう。
 加工技術がすすんだ現代は、自然界よりも糖質を摂取しやすい環境になっています。

エドガー・ケイシーのリーディング

甘いものは控えたほうが良いが、それらは多くの炭素や炭酸化合物を含むので、排泄を促したり身体の構築や持久力を養うために有益である。これは砂糖そのものというより、それが変化して身体内で吸収されるのである。(758-18 男 8才)

消化系に関して述べるなら、酸性度の過剰からストレスが生じており、このような状態に対しては、アルカリ性度を増し加えることにより、均衡を保つ必要がある。…中略… 量は常時控える必要があるが、身体が必要とする炭素の量を満たす必要がある。(900-468 男 35才)

(問)私がなぜ一定の期間に甘い物のためにこのような渇望を起こし、その後、長い間何も食べたくならないのでしょうか?
(答)身体を保つための炭水化物の十分な量の欠如である!(288-39 女 30才)

食事のバランスが影響

 食事のバランスがとれていないときにも、甘い物が欲しくなるようです。甘い物が食べたくなったとき、食事のバランスを見直してみてはいかかでしょうか。
 1179さんに勧められた食事は、たくさんの生野菜と適量のシーフードや鳥肉やラム肉を食べ、豚肉、牛肉、揚げ物は控える、でした。これはケイシー流の食事の基本といえる食事です。

エドガー・ケイシーのリーディング

(問)この人は、どのようにすれば、糖分と甘い物に対する欲求を満足させることが出来ますか?
(答)指示したような仕方で、バランスの取れた食事を守ることである。そうすれば、これらが体内におけるこれらの状態を満足させるだろう。(1179-12 女 15才)

菊芋でサポート

 古くから欧米で食用にされてきた菊芋を、ケイシーは糖尿病や太りすぎの人、甘い物を食べたい人などに勧めました。日本でも近年、健康によいとして注目されつつあります。ケイシーは3386さんの甘い物への欲求に対して菊芋を勧めましたが、2153さんには菊芋ではなく蜂蜜を勧めました。人それぞれ相性が異なるので、体調に合わせて摂るものや量を決めましょう。

生でも加熱しても食べられる!注目のスーパーフード、菊芋

エドガー・ケイシーのリーディング

(問)甘い物が欲しくてたまらないのはどうしてですか?
(答)これは消化不良と膵臓の適切な活動の不足に伴う自然な徴候である。週に1回、ニワトリの卵大の菊芋を食べること。これをパタパー・ペーパーの中で加熱調理し、菊芋の果肉と混ぜるための汁を全て取っておくこと。好みで味を付ける。これはまた肝臓と腎臓、膵臓と腎臓の間の血液循環の障害にも役立つであろうし、またこれが甘い物への強い欲求から生じる緊張を和らげるであろう。(3386-2 女 39才)

(問)菊芋粉は彼女が欲しがる甘い物の代わりになりますか?
(答)代わりになるかもしれないが、膵臓に対する反応が強すぎるだろう。また、腎臓に対してもそうだ。甘い物として、むしろ蜂蜜や蜂の巣のような性質のものにすべきである。1日1回、朝の早い時間に小さじ1杯分(大さじ1杯ではなく小さじ1杯)の蜂蜜を摂れば、他の甘い物に対する欲求はそれほど強く起こらないだろう。(2153-4 女 12才)

蜂蜜が持つバランス

 植物から採れる蜜を集めた蜂蜜は、糖分の他にも自然界の絶妙なバランスの微量な栄養素が複合的に含まれています。身体はこれらを敏感に受け取るでしょう。
 一匹の蜜蜂が一生のうち集められる蜂蜜は、ティースプーン一杯(5g)程度といわれます。大切にいただきたいものです。

エドガー・ケイシーのリーディング

(問)甘い物は止める必要がありますか?
(答)甘い物も、適切な性質あるいは種類のものであれば害はない。蜂蜜だけで作ったものか、蜂蜜が使われているものであれば、この人にとって害はない。(560-3 女 48才)

(問)ときどき甘い物が無性に欲しくなるのですが、この欲求をどうやって克服すれば良いですか?
(答)ひたすらに、それを食べるのを控えることだ! もちろん、そうしたければ、その欲求は蜂蜜で満足させることが出来る。(1309-4 女 57才)

ブドウジュースでコントロール

 ブドウに含まれる糖分は、体重を抑えたり甘い物に対する欲求を抑えたりするという独特の働きがあるようです。筆者も試しに飲んだのですが、ブドウジュースは美味しいのでつい飲みすぎてしまいました。

エドガー・ケイシーのリーディング

この体の過剰な体重を抑えるために、われわれはブドウジュースも使用する。ブドウジュース4分の3に対して水4分の1、または小さなグラス1杯、または4オンスを1日4回飲む。これを毎回の食前と就寝前に摂る。これが身体に大きな負担とならないならば排泄の助けとなり、でんぷんや甘い物を摂ったり、欲しがったりするのを抑えられるようになるだろう。そして、体重の正常なバランスを保てるようになるだろう。新鮮なブドウが手に入らないときは、ウェルチが望ましい。…中略…
(問)でんぷんや甘いものは、食事から排除すべきなのでしょうか、それともどの程度なら食べてもよいのでしょうか?
(答)示したように、ブドウジュースが摂られるならある種の糖分を供給する、糖質だが身体に――必要であり――有効に作用するものだ、よろしいかな? もちろん、これらは体に必要な熱量を大量に供給するから、摂ってはいけないというわけではない。(470-19 男 48才)

向いている時間とタイミング

 甘い物を食べるのに向いている時間帯やタイミングがありました。でんぷんとは同時に摂らず、午前中や昼に食べるのが望ましいようです。

エドガー・ケイシーのリーディング

でんぷん質の食物を摂っている同じ時間帯に甘い物を多量に摂ってはならない。 (1023-1 女 49才)

もしデザートや甘い物を食べることがあるなら、食事のこの時間(昼)に摂るべきである。(1131-2 男 成人)

甘い物として、むしろ蜂蜜や蜂の巣のような性質のものにすべきである。1日1回、午前中の早い時間に、小さじ1杯分の蜂蜜を摂る(小さじであって、大さじではない)。そうすれば、他の甘い物に対する欲求はそれほど強く起こらないだろう。(2153-4 女 12才)

ハチの巣に入った蜂蜜のものは他のものよりもいっそう良い。他のもの(イチジク、レーズン、ナツメヤシ、メープルシュガーなど)は日中早いうちで適量ならば摂ってもよろしい。(1377-3 女 64才)

 甘い物やでんぷんは、大切なエネルギー源である糖質。昔は貴重だった糖質も、現代はすぐに手に入ります。さまざまな食品・飲料にも加えられているので、摂りすぎに気を付け、摂るならば出来るだけ自然なものを選びましょう。



*本内容はエドガー・ケイシーのリーディングに基づいて構成されたものであり、いかなる治癒を主張するものではありません。
*本文で紹介している内容は医師の診断や処方に替わるものではありません。応用される場合は医師あるいは資格ある医療従事者の指導のもとに行うことをお勧めします。ここに紹介する方法を適用した結果としてどのような状態が生じようとも関連する団体および個人はその一切の責任を免れるものとします。
*参考・NPO法人 日本エドガー・ケイシーセンター
東京都渋谷区代々木5-25-20 ナカノギャラリー3F
TEL・03-3465-3285 FAX・03-3465-3263
https://edgarcayce.jp


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小蜜柑 泰(こみかん たい)*
1995年株式会社アイ・エイチ・エム入社。第13期波動インストラクター。
通販部及び編集部でエドガー・ケイシー連載を担当。後、健康関連会社にてケイシー療法に携わる。資産運用会社に勤務。物質世界と精神世界の関係を探求している。

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